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【よくある質問】スタビライザーってつけた方がいいの?【回答】

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スタビライザーってつけた方がいいのか?

よく聞かれる質問です。

先に述べると「状況による」 というのがこの質問に対する回答になります。

つまり状況によって、「つけた方がいい人」と「つけなくてもいい人」の2つに分かれるという事です。

そもそもスタビライザーってなに?

詳細を説明する前に、スタビライザーが何なのかわからない人もいると思うので、先に紹介しておこうと思います。

外観デザインは画像にもあるとおり、まるでエイのヒレのような形をした商品となっております。

これを船外機のキャビテーションプレート(プロペラの上にあるヒレに) に取り付けて使用します。

スポーツカーのトランク上に羽がついているものがありますが、機能してはアレの逆バージョンだと思ってください。

車の羽(スポイラー)は流れる空気の力を使って車体を路面に押さえつける働きをします。

このことによってタイヤの摩擦力が上がって結果早く曲がれるようになるのですが、船外機のスタビライザーは水流を受けて浮き上がる方向に力が働きます。

     

横から見た図ですが飛行機の翼と基本的な理屈は同じです。

飛行機が加速すると浮き上がってくるように、水流を受け船外機本体に浮き上がる力を与えてくれるような断面形状をしています。

つまりプレーニングに至るまでの手助けを期待できる構造になっています。

プレーニング 滑走ともいう。滑走艇という仕組みの船(多くの船外機艇がそうですが)の場合、高速航行中は船が浮きあがって水面をすべるように早く走れる構造になっています。これをプレーニング状態(滑走状態)といい、この状態に入ると水の抵抗が激減します。少し大袈裟な例えですが、プールに腰までつかって歩いている人が急に水面を走り出すようなものとイメージしてもらえれば速度と燃料消費に大きな影響があると容易に理解してもらえると思います。

どんな人におすすめなのか?

これは「プレーニングに関して問題を抱えている人」になります。

なぜなら、これらの商品が解決を目指している問題はプレーニングに関する事だからです。

・プレーニングに入れない

・プレーニングに入るのが異常に遅い

・船首ばかり上がりプレーニングの姿勢が悪い。※ハンプといってそもそもプレーニングではない

等に当てはまる方が該当します。

この点に関して特に問題は抱えていない人にとっては、単に水の抵抗となる可能性もあります。

※正常な船でも取付によってプレーニング自体には早く到達できるという情報もある。速度低下の影響も比較的軽度らしい話も聞く。

私のお客様の中にも継続的に使用中の方もいらっしゃれば、使用を中断した方もいらっしゃいます。

スタビライザーが有効に機能するか無用の長物になるかは船や使用者ごとに違うとしか言えません。

正直に言うと今のところ私自身は売ったことも使ったこともないため、よくわからないというのが本音でもあります。(メーカーさんには大変申し訳ないのですが)

プレーニングに関する問題解決の手段はスタビライザー以外にも複数種類あり、現時点ではそれらで対処できた例が多かったからです。

具体的には正常に機能していないものを是正するという事です。一例をあげるならプロペラセッティングが間違っている場合はスタビライザーの取付よりも、そちらを是正することを優先すべきと考えます。しかし船外機のパワーが船体総重量に対して圧倒的に足りていない等、物理的に対処不能な状況も多々ありました。

まとめ

・プレーニングに問題を抱えている人は商品購入のまえに、まず原因を追究して対処する方がいい。

 (単純に船底が汚れているだけの人も実際にいます)

・スタビライザーの取付の是非は人によって異なる。

・現在プレーニングに到達していない人の中にはスタビライザーを使用することで改善できる人もいる。ただし出来ない場合もある。これはやってみなければわからない。

 

お知らせ

結局「やってみなければわからない」が最終結論となってしまったので、試着用(穴を開けずに装着できるタイプ)を一枚入荷する事に致しました。

今後興味のある人に試着してもらって、改善がみられる方には積極的に販売していこうと思います。

新しい情報があれば今後更新していきます。

(写真のスタビライザーは穴をあけて取り付けるタイプなのですが、破損もしていたため記事作成以外活用方法がなく、本日泣く泣く処分いたしました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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