今回はショートタイプの油圧ステアリングセットC-32MZ-SS-WRの紹介です。
モーターウェル(船外機の前にある船体のくぼみ。ワイヤー類が収まっているところ)が狭い船にも取り付けられるように、一般的なタイプより左右幅が短く作られています。
イメージ的には同社、C32MZ(ヤマハシーパートナーVのベース)の短縮バージョンと言えます。
ハンドルの形状は、写真のタイプのほかにシンプルなデストロイヤータイプも設定されています。
ほかに油圧ホースや金具、オイルなど作動に必要な一式が全てセットになっています。
ただし、実際の取付作業はこれをポンとつけるだけでは済まない事がほとんどです。
具体的には船外機側の取付部分が腐食がひどかったり、取付時に何か干渉するなら対応しなければなりません。※チルトチューブやスルーチューブという部品が非常に腐っている場合は別に修理予算を取る必要が出るので特に注意してください。
船体側の干渉も心配の種です。
左右舵角、チルトアップそれぞれ確認と対策が必要です。
この商品を必要とする、小さめのボートならなおさらです。
ヘルムポンプの取付もFRP単板での加工が必要になる例もあります。
本体の定価は税込み165000円です。※2021年3月時点
しかし皆さん本当に気になるのは工賃込みの総支払額だと思います。
これは条件によって異なるので明確にいくらとは言えないのですが、参考までに過去のアクセラレートマリンの例を挙げさせていただきます。
油圧ステアリング取付一式の見積(参考)
①本体価格(選んだ商品の定価)
②追加で必要になる部材費(カラーやオイルや干渉保護剤等、目安として5000円前後)
③工賃
④値引き(商品ごとに値引き率は異なる)
⑤出張料(距離と緊急度によって変動する。事前の下見も含む)
見積は以上の内容で構成される事が多く、特殊な事情がない限り工賃込みで、おおよそ本体税込み定価と大差ないか、+15000円くらいまでに収まる場合が多かったです。※アクセラレートマリンでの2021年3月までの一例です。マリーナ等で上下架保管する場合は別途料金がかかります。
ただし状況によっては必要な作業が全く異なってくる場合もございますので、お客様の事前の支払いイメージと大きく乖離しないように見積の前に必ず下見と聞き取りを行っています。
例えば、下見の結果スルーチューブの腐食などで追加で修理費が多大にかかる場合は再検討していただくことになります。
油圧システム全体が長くなる(ステアリングと船外機までの距離が長い)場合は、更に油圧ホースと純正作動油が追加で必要になる事もあります。
また、船外機購入と同時取付の場合は追加で更にお値引き出来る事もあります。
まとめ
取付までは一苦労ですが、適正に取り付ける事が出来れば基本的にながく性能を維持できます。
操作が軽くなるのと、ステアリングワイヤーで起こりがちな定期的な固着を気にする必要がなくなりますのでストレスが一気に無くなります。
興味をお持ちの方は一度最寄りの取扱店にご相談してみてはいかがでしょうか?
アクセラレートマリンが最寄りのお店である方はお気軽にお問い合わせください。
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